歯並びの症状別メニュー 八重歯、叢生の矯正(乱抗歯)

叢生(そうせい)について

叢生叢生は歯並びがデコボコしていることで、八重歯も含まれます。

叢生の原因

食事八重歯や歯がデコボコに生えてしまう叢生の原因には、遺伝、あごの成長が不十分で永久歯がきれいに並んで生えてくるスペースがない、口呼吸をしているなどがあります。

子どもの上あごは、口を閉じている時に舌が上あごに当たって押し付けられることで成長が促されます。口呼吸をしていると舌が上のあごに当たる機会が極端に減ってあごの成長をさまたげます。口呼吸になってしまう原因には、鼻炎など耳鼻咽喉科の疾患が関係しているケースが多くなっています。
また、食事の際によく噛む習慣がないことであごの発達が不十分になり、叢生を起こすこともよくあります。
さらに、乳歯から永久歯への生え変わりがスムーズに進まないことで叢生になるケースもあります。乳歯はある程度順番に抜けていくものですが、早めに抜けてしまう、あるいはいつまでも乳歯が残っていると八重歯になりやすいとされています。そのため、生え変わりの時期に永久歯がこれから生えてくる場所を定期的にチェックしてもらうと安心です。

治療時期

5~7歳頃にスタートする一期治療による治療が有効です。目安としては、前歯4本(上2本・下2本)が永久歯に生え変わった時期です。

治療内容

治療あごの成長不良を解消するための矯正器具を装着します。取り外せる装置と固定する装置がありますが、取り外し可能な装置でも夜間にしっかり装置を装着することで解消できます。個人差はありますが、治療期間は約3~6ヶ月です。
口呼吸がある場合には、耳鼻咽喉科の受診も不可欠です。口呼吸は歯並び以外にも健康に悪影響を及ぼすリスクが高いため、早めにきちんと治してあげましょう。
また、食事の際にしっかり噛むことも重要です。

一期治療ができない時期になってしまったら

二期治療一期治療を受けていない二期治療や大人の矯正でも、八重歯を含む歯のデコボコは治すことができます。ただし、あごの成長をコントロールできるのは一期治療の間だけですから、それ以外で矯正する場合にはあごに歯がきれいに並ぶスペースがないため、抜歯が必要になります。

叢生に関係する習慣・癖・疾患について

口呼吸をしているようでしたら、耳鼻咽喉科を受診して鼻炎などの疾患がないかを確認し、治療を受けて鼻呼吸ができるようにします。
食事の際に、何度も噛んでから飲み込む習慣をつけます。

治療の終了

治療一期治療では主に、永久歯がきれいに生えてくるためのスペースを作ります。その後は永久歯が生えそろうまで定期的に経過観察して、必要があれば二期治療で全体の歯並びや咬み合わせを整えます。一期治療のみで歯並びや咬み合わせが整った場合には矯正治療は終了し、二期治療は必要なくなります。

治療費について

小児矯正は早期の治療がとても効果的ですから、きちんと一期治療を受ければ二期治療はかなり簡単にできるケースがほとんどです。お子様にとっても一期治療を受けておくことで負担が軽減できます。こうしたことから当院では、一期治療と二期治療を両方受けても、二期治療だけを受けても、矯正の治療費総額は同じにしています。